2011年2月14日

亀井雉子男と黛まどか

俳壇賞・金子みすゞ写真01

 先週、10日(金)は本阿弥書店第25回「俳壇」、第22回「歌壇」賞の授賞式が、東京市ヶ谷のアルカディアで行われた。俳壇賞は亀井雉子男氏「鯨の骨」が授賞、亀井氏は、昨年、本誌12月号の「福岡能古島吟行」でご登場願った俳人である。昭和21年高知県生まれ、17歳で波郷俳句に魅せられて「鶴」に入会したというから、句歴は古く、今回の授賞に際しても選考委員から上手過ぎる句がある、と指摘されていた。現在は「夏爐(かろ)」(松林朝蒼主宰)の同人でもある。写真は「歌壇賞」の佐藤モニカ氏と、ちなみに「モニカ」は本名だそうである。意外だと思ったのは、「歌壇賞」応募作品が10代と20代の若い人だけで、それぞれ100人以上で、30代を入れると全体のほぼ半数を占めているらしい。俳壇とは大きな違い?

19日(土)は、天候も回復基調だったので、日本橋三越の「金子みすゞ展」に出かけた。僕は山口県生まれなので、郷土ナショナリズムで興味をもっているくらいだが、これだけのブームになっているのは近年のことだ。それまでは、詠むべき資料・本もなく埋もれていた童謡詩人ということである。僕が学生の頃には、同郷の種田山頭火ですら、あまり知られていなかった。せいぜい高校の文芸部あたりで、中原中也が読まれていたくらいである。今や、この三人は山口県では観光コースに入っているのかも知れない。いずれも記念館がある。僕の少年時代にはまったく何もなかった。そうそう、シベリア抑留を描いた香月泰男も同郷だ。

 あまりの人の多さに少しうんざりしたが、各界の人たちの金子みすゞを語ったコーナーで俳人の黛まどか氏も「金子みすゞのミクロとマクロ」と題されて「その二つを貫くのは、命への慈しみである」と載っていた。

俳壇賞・金子みすゞ写真02

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