2011年2月21日

文化勲章をお祝いする会&今泉康弘氏来社

 

有馬文化勲章を祝う

 2月19日(土)、帝国ホテルで「有馬朗人先生 文化勲章をお祝いする会」が行われた。原子物理学・学術振興の分野での功績が認められてのもの。この日のお祝いは、俳句関係者が主だった。「天為」の会員の方々は北は北海道、南は九州まで、全国津々浦々から駆けつけられていた。有馬朗人氏は傘寿を迎えられて、ますますお元気、仕事も現役で、東奔西走の日々、金子兜太氏にまさるとも劣らない活躍ぶりだ。「俳句をすることで世界は平和になるきっかけをもてる」と述べ、「120歳までは、あと40年は生きて、名句を作りたい。百歳になったら、初めて〈古稀〉という句集を出す」と元気いっぱいだった。

思えば、攝津幸彦が健在だった頃、と言っても、もう20年くらいは前のことだが、「アリマロウジン(ぼくらは有馬朗人のことをそう呼んでいた)は面白い句を作るよね」と攝津が言っていたことを思い出す。彼にとって「面白い俳句」とは「いい俳句」の別称であった。

本日は、今泉康弘氏(写真)が来社された。編集長・林を訪ねてこられたのだ。用向きは、4月号の三鬼の名誉回復裁判の資料をお貸しするためである。今泉氏は小社・第12回俳句界評論賞の受賞者で、受賞作は「ドノゴオトンカ考ー高柳重信の出発」であった。その論について、仁平勝氏は「評論というのも創作と同じように文学作品だから、その文章に読者の興味を先へ引っ張って行く力がないといけない。そうした文章力において、今回の応募作で一頭地を抜いていた」と評されている。今泉氏は足で稼ぐというか、直接、関係者に取材をして、事実を重ねながら書ける人である。映画に関する評論もある。現在、期待される若手俳人のなかでは、散文の筆力、抜群の人である。

今泉康弘氏来社

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