2011年4月19日

「俳句界」5月号・・・

 

「俳句界」5月号

 

「俳句界」5月号(4月25日発売予定)の見本誌が刷り上ってきた。

今月号は、緊急特集で「3.11大震災を詠む」を金子兜太、稲畑汀子、角川春樹、黒田杏子、小澤實など約70名の俳人に、文字通り、1週間ほどの間に、各人3句を執筆いただいた。深謝するのみである。

従って通常号のページ数がそのまま増ページされたので、368ページの大冊になってしまった。乞う、ご期待!

もともとのメイン特集は「夭折の俳人たち」であった。俳句史に閃光を放って去った俳人14名を採り上げた企画だ。野村朱鱗洞、海藤抱壺、などの自由律俳人、とりわけ、住宅顕信の遺児・住宅春樹のエッセイを収録しているのは手前味噌だが、納得。もっとも、俳壇的には無名だった川口重美、加本泰男、新桐子の収載も珍しいものだろう。もちろん、攝津幸彦も田中裕明も・・・

そして、「昭和の事件簿②」は「草田男と楸邨」、第2次大戦直後、日本全国戦争責任論が沸騰する状況のなかで、再生日本のためには、という当時としては真剣に「楸邨氏への手紙」を草田男は書いた。それに誠実に返信したのが楸邨の「俳句と人間に就いてー草田男氏への返事」だった。昭和21年のことである。当時の「俳句新聞」の記事を転載し、臨場感溢れる内容となっているはずだ(これも手前味噌?)。その後、一気に「第二芸術」桑原武夫の論に俳壇は揺り動かされることになるのだ。

・「魅惑の俳人」は富田木歩。歩けなかった木歩は関東大震災で亡くなっている。

・佐高信の甘口でコンニチハ!は女優の有馬稲子、川崎展宏の俳句が好きだというのでビックリ。

そうそう、特別作品21句のお一人は、今回の震災で被災された高野ムツオ。早くも、投句料はすべて義援金にするという俳句大会(選者・高野ムツオ)を企画されている。小社も後援する。

明日は、地震で延期されていた山本健吉文学賞・評論部門の選考委員会が行われる予定。

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