2011年4月14日

中里夏彦氏(原発から避難)からの便り・・

去る3月24日のブログに俳誌「鬣」同人の中里夏彦が福島原発被災による避難をしている、という情報を掲載したところ、昨日、コメントが寄せられた。20日近くは以前の記事なので、そのコメントを以下に掲載させていただく。

 

ご心配を頂きましてありがとうございます。
このたびの震災に加え、原発事故によって現在も避難生活を
強いられております。
詳しくは「鬣」39号に書く予定です。
避難所生活も3か所目で現在は埼玉県加須市の旧騎西高校にいます。
先日訪ねてきてくれた知人から「中里さんの句集名『流寓のソナタ』が
文字通りになってしまいましたね」と言われ、なるほどと感心しました。
そういえば今年の年賀状に採用した自分の一句が
「前代未聞の/光量/そそぐ/頭蓋かな」であり、
これまた何かを予知していたのかも知れないと思いました。
きわめて暗示的な一句ですよね。
この間、多くの方々の支援や暖かい言葉を頂き感謝してもし切れないです。
とりあえずは家族ともども元気に生活できているのでご安心ください。
このたびの事態によりフクシマがヒロシマ、ナガサキと並称されようとは
夢にも思いませんでした。まだ現実感がなく、半覚半睡の状態ではありますが、
国により推進されてきた原子力行政に対する怒りはそれとして、
それに翻弄されてしまってはいけないと強く考えているところです。
 
 文中にある中里夏彦の句は、「鬣」38号(2011,2月)に「眼球の夢」と
題されて、多行俳句、総ルビ付きで掲載されている(カッコ内はルビ)。
    前代未聞(ぜんだいみもん)
    光量(くわうりやう)
    そそぐ
       頭蓋(づがい)かな        夏彦
 
その他の句に、
    (おも)ひ出(だ)
    
    氷(こほり)の墓標(ぼへう)
    月面(げつめん)
もあった。この句も予言的と思えば、予言的である。
昨日の報道によると原発30キロ圏外の土から、ストロンチウムを検出
たとあった。ぼくはかつて、書店勤務のおり、原発の本ばかり集めて
(推進派も反対派も含めて)ブックフェアをやったことがある。
20年は前のことだ。
そのとき、覚えたのは、ストロンチウムはカルシウムに似て、体内の骨に
取り込まれやすく、放射線を出し続け、白血病や骨のガンの原因になる
恐れがあるとういうことだった。
半減期も何十年と長期にわたり、危険度の高い放射性物質である。
中里夏彦氏は原発避難ゆえ、相当長期に渡る避難所生活になるに違いない。
ひたすら、彼とご家族、そして、被災の皆さんのご自愛、ご健康を祈るばかりである。
 
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