2011年8月 1日

9月号印刷所へ入稿・・・

 編集長は横浜俳話会の取材のために午後から横浜に出かけた。

残ったスタッフは9月号のいよいよ第4コーナーを回って直線に入ったところ。

小生はそろそろ取次ぎへの搬入部数交渉を3日、4日で行うために少しずつ準備をしなければならないが・・・。

当面、短いながら編集後記を書こうかなと考えているところ。

和合亮一の詩を引用しようと思ったが、それだけで文字数を使い果たしてしまいそうだ。

 最新刊『詩の邂逅』(朝日新聞出版)は、最初に「きみは何をさがす//ふるさとのありかを/再生のありかを/詩のありかを//震災における喪失のすべてに捧げます」と献辞がある。この本は和合が3.11以後、震災後の福島にくらしながら、3月16日に家族を避難させてのち、余震と原発の爆発による避難とを、ツイッターに詩の欠片として投げ込みながら、(すでに『詩の礫』、『詩の黙礼』として刊行)、被災地の人々にインタビューし、その間に自らの詩を入れるという構成で、さすがに震災直後の既刊2冊とは、趣が少し変わって、客観的具体的な避難生活を、今後をいかに生きるのかという熱い心根が感じられる一書となっている。話に耳を傾けているだけで涙が溢れてくるという記述もある。たしかにすべての人々は、様々な風景、それが自然の美しい風景であっても、また震災後の悲惨な光景であっても、それらを目にするだけで、理由もなく涙もろくなっているという。

それは、仙台の俳人たちにも聞いた話でもある。

すべてが和合の住む福島のまごうことなき現実であろう。ともあれ、本書の「あとがき」は次のように結ばれる。

 「この書物を開くあなたの人生に、混迷した時代を生き抜こうとする魂と優しい心に、この〈再生の儀式〉がつながっていってほしいと願っている。その時、いま書かれるべき、社会の、人生の、詩の一行目が生まれる。詩人として、一人の父親として、未来に希望を託す者として、初発こそを信ずる」。

 9月号特集「東北俳句の魅力」に「相馬馬追と俳句」のエッセイを寄稿いただいた中里夏彦氏もまた、原発避難で埼玉、郡山を転々とされている中、やっと通じた携帯電話で執筆依頼をし、送稿は避難所近くのコンビ二からFAXしていただいたものである。大事に読みたい。

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