2011年8月19日

われらが風狂の師・・・

 風狂

 本日は昼頃から激しい雷雨。昨日は烈日・・

その昨日のことだ。

スタッフの三東は、来年からの本誌表紙絵を依頼するべく、社長の命を受けて、本年一番の猛暑をもろともせず、出かけて行った。

小生はといえば、昼食のために不請ながら馬場口から早稲田の古本通りの方へ出かけた。

あまりの暑さに、喫茶店で本でも読もうと思ったが、手ぶらで出てしまったので、古本屋の100円コーナーに、つい足を留めて眺めた。

「古書現世」の看板が現世的で少し嫌だが、ここはなかなか面白い品揃えの店だ。

値段で柵が区切ってある。

「1000円以下」「1000円以上」といった具合だ。

暑さでふらふらしてきたので、とにかく何でもいから100円コーナーの手ごろのを物色した。

青山光二という著者の名に惹かれてと、わが編集長はいつも、人生は風狂がいい、などとのたまうものだから、つい手が伸びたのが青山光二著『われらが風狂の師』だった。

側の喫茶店に入って、食事をと思ったが、メニューにはそれらしいものがなかった。

トーストもない、というので、仕方なく、クレープのようなものを注文して空腹を満たすことにした。

節電とはいっても、よくクーラーが効いている。

早速、表紙を開いたら、見返しに「花田紀凱様  青山光二」と署名が目に飛び込んできた。

詳しいことは分らないが、花田紀凱といえば、かつて、たしか「週間文春」の編集長。

いわば謹呈本が古書店に売られ流れているのだ。花田紀凱は、その後、敵ともいうべき朝日新聞に移って、物議をかもしたことがある。

ともあれ、『われらが風狂の師』のモデルは土井虎(ドイトラ)のニックネームで奇行はなはだしかった土井虎賀寿(どいとらかず)・三高教授の物語だ。まだほとんど読んでいないのでなんともいえないが、主人公土岐数馬(ときかずま)以外は、実名だ。西田幾多郎、小林秀雄、西谷敬治など関係の哲学者は目白押しだ。さらにフランス文学の粟津則雄など。

新潮編集部の女性編集者、筑摩書房の編集者などなど・・・・。

そのドイトラは三高教授・京大講師の職を捨てて東大仏文科大学院に入学したのが45歳。

ニーチェの訳本が多い。

小生にとって、活字は睡眠薬と同じだ。

うとうとと眠る。

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