2011年10月17日

「万象」創刊10周年記念祝賀会・・・

万象10周年vol.1

万象10周年vol.2

 10月16日(日)午後1時より、東京新宿・京王プラザホテルで「万象」創刊10周年記念全国俳句大会・祝賀会が行われた(写真は前列左より田島和生・大坪景章主宰・宮田正和・千田一路。後列左内海良太、右端山田春生各氏)。

 午後4時からの祝賀会は、実行委員長・内海良太氏の開会の言葉で始まり、大坪景章主宰の挨拶、来賓祝辞は僚誌の「雉」主宰・田島和生氏、「風港」主宰・千田一路氏、「山繭」主宰・宮田正和氏と続き、乾杯の音頭は徳島から来られた福島せいぎ同人副会長の発声で行われた。

   寒潮の飛沫の中に点る家       千田一路

   能登凪げり越の雪嶺総立ちに

 小社から文学の森ベストセラーシリーズ『千田一路句集』を出版していただいている。日常のほとんどを旅に過ごされて入る様子だった。石川県珠洲市の俳人である。

   螢の水水面より起つ夢淵(ゆめのわだ)     山口素基

   雨催ひ神の旅立つ日なりけり

 素基氏は、奈良県吉野の生まれで、現在は埼玉県入間市にお住い。小社より俳句界叢書6句集『夢淵』(ゆめのわだ)を出されている。初めてご挨拶した。

  乾杯の挨拶をされた福島せいぎ(写真下)氏は、小社から第5集『天蓋』、第6句集『虎の陶枕』の二句集を出されている。本職は真言宗万福寺ご住職(福島誠浄)、俳句誌「なると」主宰である。九州本社は近い・・一度徳島にいらして下さいと仰っていただいた。第五句集『天蓋』より、

   仏弟子の朝寝赦せよ鍬はじめ      せいぎ

   熱き湯に臍をうかべて年つまる

 第六句集『虎の陶枕』より(骨董趣味もあるらしい)、

  新牛蒡新聞紙より泥こぼす

  人込みにマスクの妻を見失ふ

 さらに、小社ベストセラーシリーズで句集『旅鞄』を出されている。 句集名は、大岡信「折々の歌」に取り上げられた句、

  鰻食ふ手にもてあます旅鞄     せいぎ 

 からのもの。既刊句集『台湾優遊』『青春』『沙門』から300句の精選である。昭和31年に「風」に入会され,沢木欣一に師事されている。

  くちづけのあとの恥ぢらひ夏氷

  水かけて泥鰌はげます泥鰌売 

 「あとがき」には「俳諧の諧の世界に遊びたいと願っている」とも書かれている。

 万象10周年 028.jpg  

 祝賀会も終盤近く、各総合俳誌の挨拶となって、角川学芸出版・石井隆司氏、「俳壇」の渡邉誠司氏と、本来であれば小社編集長・林誠司の、いわゆる〈「司」三兄弟〉の、長男、次男、末っ子の挨拶で終わるところ、林の代理である小生は、一応の心積もりはして行ったものの、悪い癖でいつもの出たとこ勝負になった。というのも編集人としては先輩の、他社の編集部の挨拶が、格調高い俳句觀を披瀝をされていたので、その点では勝負にならないので、結局は小生は思い出話で、かつて、沢木欣一主宰「風」の句会に一度だけ出たことがある。それも40年前、小生がまだ紅顔の美少年?だったころ、東京に流れついた頃、〈巷では「東京流れ者」が流行っていた〉などと喋ろうと考えていたことはすっかり忘れて、極めて短く、出たとこ勝負の即吟(さすが俳人?)で大坪氏の名と、誌名を詠み込んだ句を作って発表した。その句とは・・・

   大きつぼに万の象(かたち)のかがやける     恒行

 実は、大坪景章名吟「かがやきてくちなは枝を移りけり」の句を下敷にしたパロディーいうか本歌取りにもなっていることには、だれか気づいてくれたかな~・・・・下五はそのまま「かがやきて」だった方が良かったのかな~。今となっては遅いが・・・・。

万象10周年vol.3

 万象10周年vol.4

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