2011年10月24日

第48回現代俳句全国大会・・・

第48回現代俳句全国大会

 10月22日(土)、東京上野東天紅に於て、現代俳句協会(会長・宇多喜代子)の第48回全国俳句大会と大震災で延期になっていた各賞の顕彰が行われた。

 現代俳句協会のもっとも権威ある賞の第11回現代俳句大賞に小檜山繁子、

   針・刃物・鏡・ひかがみ熱沙越ゆ      繁子

   引出しの中にも渚桜貝

 第66回現代俳句協会賞に渋川京子、

   足裏よりも遠きてのひら椎咲きぬ       京子

   涅槃図の中ひとすじの風の道      

 第31回現代俳句評論賞に神田ひろみ、受賞作は「加藤楸邨ーその父と『内部生命論』」。昨年の佳作に続き、加藤楸邨一筋の論でついに賞を射止めた感がある。

 第12回年度作品賞に田中朋子、

   月までの距離梅干を裏返す        朋子

   新緑や塗り替えている壁と夢

 また、第48回全国俳句大会の応募作品は、応募料を被災地への義援金にするという取り組みも行われ、16668句と前回を上回る応募がったという。

大会賞は、

  枯れてゆくものの一つとして歩く     小林夏冬

  昼寝する足の先まで日曜日       大森千恵

毎日新聞社賞に、

  苦瓜は憤怒のかたち沖縄忌       由田欣一  

がそれぞれ選ばれ表彰された。

第48回現代俳句全国大会vol.2

 記念講演は「短歌と俳句」と題して歌人の佐佐木幸綱。俳句から短歌にいかに技法を盗みとるか、作歌工房を垣間見せながら、短歌と俳句の動詞の数とオノマトペについて有意義な講演となった。

 実は小生の第二句集『風の銀漢』の句集評を最初に書いてくれたのが佐佐木幸綱、今は無き「俳句とエッセイ」という雑誌だった。30年も前のことだ。厳しい批評文だったが、実にありがたく、その後、肝に命じていることでもある。

 当時の小生は佐佐木幸綱『直立せよ一行の詩』青土社刊に心酔していた。

 

秦夕美楯 現俳不足分

 また、懇親会では、小社から句集『第一線』を出されている佐藤二千六(にせんろく)・(本名、ふじろく)(写真下)にお会いした。小生が入社する前のことだが、手代木唖々子に師事したとある。

小生の記憶では「合歓」を主宰して、「夕焼けは草負いかぶりても見ゆる」など東北の地煮あって魅力的な作品を書く作家であった。その「合歓」の編集長をされていたようである。その句集から、

    きさらぎの妻に言の葉なかりけり      二千六

    雪掻いて樹の裏側を明るくす

  今回の上京は、俳句大会特別選者特選句に入賞されたからである。

    木枯や骨の音して村がある

佐藤二千六

 

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コメント(2)

  

最近大会に参加することが多いのですが男性より女性の方が表彰されます。女性上位の時代なのだろうかと常に思っています。

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