2011年12月12日

宇多喜代子・寺井谷子・安西篤座談会・・

現俳協座談会

 来年3月号は特集「現代俳句協会」である。

 そこで、宇多喜代子会長、寺井谷子副会長、安西篤幹事長に登場願って、現代俳句協会の特徴について、また、今後の方向性について語り合っていただいた。

 現代俳句協会は戦後、昭和22年に、西東三鬼・石田波郷・神田秀夫らが新俳句人連盟を脱退して、会員の稿料、講演料などの基準を設け、「俳人の生活権」を確立するために創設した組織である。協会の代表者は石田波郷。創立会員は38名。中村草田男、中島斌雄、孝橋謙二、高屋窓秋、山本健吉、三谷昭、安住敦、志摩芳次郎、篠原凡、秋元不死男、石塚友二、大野林火、井本農一、横山白虹、石橋辰之助、永田耕衣、池内友次郎、松本たかし、平畑静塔。女性は橋本多佳子、中村汀女の二人など、今、見ても錚々たるメンバーである。

 また、「会員個々の俳句活動は之を全く拘束せず」というテーゼは、現在もなお、もっとも現代俳句協会が現代俳句協会たるゆえんの自由、個の共存、あらゆる表現の自由を認めるということと、会長から会員まで、同じ俳句作りの位置にいる,開放されている、ということだそうである。それが、証拠に「現代俳句大賞」は俳句形式に貢献した人物に協会員以外でも与えられる。「新人賞」「評論賞」も協会員以外にも応募の門戸が開かれている。事実昨年の評論賞は俳人協会の方が受賞している,とのこと。

 会長以下、すべて、ボランティア。手当や給料は出ていないそうだ。言って見れば俳句に対する情熱だけが活動を支えているのではないだろうか。

 ジュニア研修部の小・中学生への「出張俳句教室」、国際俳句、インターネット句会のIT部など、各種事業もすべてそうだというから驚きだ。

 従って、役員になったら、実質持ちだしになるのだそうである。それでも、出かけて行って、全国各地の会員たちと会うのは、楽しみなのだ、とおっしゃっていた。

 御蔭で全国各地区に自主的に俳句活動をする地盤が出来つつあるという。

 最後に宇多喜代子会長は、他にも協会があるけど、俳句の発展のためには、そうした組織の壁は無いと思ってもらいたい、とにかく、俳句を作るきっかけや読むきっかけを創り、俳句の愛好者が増えることが唯一の願いだ、と述べられていた。

現俳協座談会vol.2

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