2011年12月26日

魅惑の俳人「あべ・かん」・・

アベカン...大谷清vol.1

 一昨日、クリスマスイブの日、魅惑の俳人・「あべかん」こと阿部完市についてのインタビューを大谷清氏(写真上)にお願いしてあっったので、浦和まで出かけた。

 場所は、あべかんさんもよく利用していたらしい浦和ロイヤルパインズホテル・・ではなく、その隣の「さいたま市民会館うらわ」で、かつて阿部完市が指導していた「現代定型詩の会」の名で確保していただいた(大谷清、津のだとも子ご夫妻のご尽力)。

 大谷氏には、阿部完市先生との出会いから亡くなられるまでの約20年間のお付き合いについて伺った。

 現代定型詩の会発足の頃(20年くらい前)、その最初の時期には、愚生も少し関わりがあったらしいが、すっかり失念していた(大谷氏から指摘されて、そういえば・・・というおぼろなものだった・・)。

アベカン...大谷清vol.2

 言うも愚かだが、愚生らの世代にとっては、阿部完市と加藤郁乎の俳句における文体は、現代俳句のなかでも、突出して新しかった・・という話をしたら、すかさず大谷氏から、阿部先生は「すぐ古びます。文語体も古びます。口語体も古びます」と言ってましたよ、と・・。「それくらい、常に更新され続ける俳句を書くということは厳しいことだ」と、問わず語りに教えられたとのことだった。

愚生が最初に手にしたあべかん句集は『にもつは絵馬』だった。

   栃木にいろいろ雨のたましいもいたり     完市

   木にのぼりあざやかあざやかアフリカなど

   あおあおと何月何日あつまるか

   十一月あつまつて濃くなつて村人

   たとえば一位の木のいちいとは風に揺られる

第一句集『絵本の空』には、

  少年来る無心に充分に刺すために

  ローソクもつてみんなはなれてゆきむほん

 宗田安正著『昭和の名句集』の「にもつは絵馬」によると、高柳重信はあべかん俳句の世界をキンダーブックと言っていたらしい。

いかにも重信らしい言い方かも知れない。

 このインタビューが掲載されるのは、本誌3月号「現代俳句協会特集」である。

クリスマスメタセコイヤ2011

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