2012年2月 2日

桐谷咲玖良句集『咲玖良』・・・

咲玖良

 咲玖良さんは、現在中学校一年生。

 句集『咲玖良』は幼稚園から小学校6年生までの句が収められている。

 咲玖良さんと一緒に俳句を作り、遊び、楽しみ、句集まで作ってしまったのは祖母の桐谷綾子さん(「あとがき」も)。きっと、素敵な誕生日プレゼントになったはずだ(だって、句集発行日が咲玖良さんの誕生日と同じだもの)。

 序文は「若葉」主宰・鈴木貞雄氏。

咲玖良さんは、おばあさんと一緒の手作り俳誌「函嶺」や「若葉」(2年前から投句)を通して、7年間、月々の投句を一度も欠かしたことないという。それだけで、十分に努力賞ものである(がまん強く意志の強い子なのだきっと)。

 跋文は、函嶺白百合学園前教頭の今田瑠美子氏。それによるとカトリックの新玉幼稚園時代、つまり5歳から俳句を作りはじめ6歳で「東光庵俳句大会」(庵主・中曽根康弘)に初投句して、以後、特別賞にたびたび入選しているとのこと。

 ともあれ、その幼稚園時代の句が、句集巻首におかれ、編年順の句が収められている。

  まよいみちちょうちょがわたしのみちあんない      咲玖良

  わかれのひなみだでさくらがかすんだよ

以下、小学生に上がってからの句を、

  発表会汗びっしょりのレオタード         一年生

  花びらのような前歯がぬけました

  ゆかた着て夜店で金魚すくったよ       二年生

  ねこじゃらしありがのぼってゆれている 

  おみこしをかついでみたい「わーっしょい」   三年生  

  春の風とつぜんくしゃみ花粉しょう?     

  まだ少し緑色残るくりのいが          四年生

  こどもの日雨のおみこしひと休み

 学年が上がるごとに、使われる漢字の数が増えていく様子もわかる。

 もちろん、表現する力もより豊かになっていく。

  バレリーナ新緑色のコスチューム        五年生

  チューリップ親指姫がいるような 

  謝辞をよむ父の思いよ卒業式         六年生

  被爆と地震乗りこえ咲いたチューリップ

早稲田界隈vol.1

早稲田界隈vol.2

 閑話休題・・・  

 今日の編集部は3月号の印刷所への入稿日だ。一山越えるためには、あと少しがんばらなければなりません。

 編集長、スタッフ全員、ホームストッレッチ、直線コースに差し掛かったところ、最期の鞭が入っている。まったく、話しは逸れてしまうが、競馬好きだった寺山修司が選んだ「私の忘れがたかった馬ベスト・テン」は以下である(『競馬放浪記』1982年刊より)。

①ミオソチス(忘れな草の意味)

②カブトシロー(呪われた穴馬)

③モンタサン(不運の名馬)」

④ホワイトフォンテン(逃げ馬一代)

⑤テンポイント(死んで生まれた馬)

⑥ハイセイコー(公営上がりの名馬)

⑦メジロボサツ(孤児の名牝)

⑧ユリシーズ(私の持ち馬)

⑨タカツバキ(ダービーで落馬)

⑩テキサスシチー(負けつづけの馬)

 寺山にとっての忘れがたかったのは、いわゆる名馬、強い馬ではない。そういえば、波多野爽波も競馬好きだったように記憶している。句会の最中にも馬券の行方が・・・というタイプだったような・・・(何しろ俳句スポーツ説を唱えたくらい俳句では体育会系?)。藤原龍一郎もそうだったような・・・。

早稲田界隈vol.3

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あしがらネットの山田さんと親しくさせていただいています。綾子さんとは、昔からの知り合い・・・。素晴らしい句集の出版、おめでとうございます。つながりの不思議さと出会いにびっくりしています。ますますの成長を楽しみにしています。

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