2012年5月24日

加藤郁乎告別式・・・

加藤郁乎告別式01

加藤郁乎告別式02

 

 昨日5月23日(水)午前10時より、東京品川区の桐ヶ谷斎場において、加藤郁乎氏の告別式が行われた。

氏は去る16日(月)午後1時19分心不全で亡くなった。享年83。喪主は妻・、通江(みちえ)氏。

 俳人・加藤紫舟を父に、早大卒業後、父の逝去で俳誌「黎明」を主宰。日本テレビに勤務。俳句・詩・評論を書く一方、江戸俳諧の考証、研究にも取り組んだ。吉田一穂・西脇順三郎に師事。1966年『形而上學』で室生犀星詩人賞、2005年随筆『市井風流』、11年句集『晩節』で山本健吉賞文学賞を受賞。弊社からは句集『實』を刊行。

    冬の波冬の波止場に来て            郁乎

    昼顔の見えるひるすぎぽるとがる

    春しぐれ一行の詩はどこで絶つか

 加藤郁乎は崇教真光の人でもあり、生前に氏の「手かざしの業」を受けられた方も多いだろう。

 従って、告別式は真光の三代教え主の岡田光央氏が奏上文を読み上げられた。岡田氏は第一回加藤郁乎賞を書家・手島泰六として『手島右卿伝』(てしまゆうけい伝)で受賞している。

 別れの言葉は愛知大学教授で郁乎句の翻訳書を出版されている伊藤勳、辻桃子の両氏。その他、歴代の郁乎賞受賞者の方々も参加されていた。

 花は生前の幅広い交流で政財界、俳優、俳人、詩人など多岐に及んだ。

 会葬お礼に次の句がしたためられていた。

    晩節と云ふは易けれ日を算ふ    郁山人

 

加藤郁乎告別式03

 帰路に、小社「俳句界評論賞」の選者でもあった筑紫磐井、仁平勝、書肆山田社長鈴木一民各氏と食事歓談、郁乎氏との交流の思い出話や武勇伝中の人であった郁乎伝説、加えて、現今の詩歌俳句のあれこれについて久しぶりに語りあった。

愚生はさらに午後に代休をとったので、夕刻には、渋谷の戸栗美術館の招待券をいただいていたので、開館25周年記念特別展「柿右衛門展」を観た。

 もっとも愚生に特別に焼き物・磁器の趣味があるわけではない。伊万里焼、とりわけ柿右衛門四代目の赤は現代的な鮮やかさであった。

 

   郁乎に献ず・・・

    落丁一騎斧一振りの別れかな          恒行   

 ブラシの木↓

加藤郁乎告別式04

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