2012年5月31日

湯殿より人死にながら山を見る・・・・

 

花2つ

 今日の編集部は7月号の明日の入稿に向けてなかなか忙しい・・・

ところで、今日は昨日に続いて忌日の人。

1990(平成2)年の5月31日に亡くなった詩人吉岡実。享年71.

先日の加藤郁乎の告別式の帰路に、書肆山田鈴木一民氏と吉岡実のよく通った渋谷の駅前地下トップによってしばらく思い出を話したばかりだ。

氏もお酒は飲めなかった、という話から入った。氏の装丁はシンプルで気品があった。短歌も俳句も作った。

詩人であって句集も出されていた。本誌一昨年10月号の文人俳句特集にも掲載した。

タイトルの句「湯殿」は風呂のことであるが、清水哲男「増殖する歳時記」によると湯殿山のことでもあるという。

それは、北方舞踏派の公演を山形で見たおりの羽黒山参拝のときに作られた句らしい。

それには芭蕉「語られぬ湯殿に濡す袂かな」に挑戦した句であり、芭蕉句を凌駕していると記されている。

     春雨や人の言葉に嘘多き       実

     ゆく春やあまき切手の舌ざはり

     星とぶや橋ゆく人の影の上 

花2つvol.2

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