2012年6月 9日

第9回「みなづき賞」ドナルドキーン氏・・・

件 ラベンダーvol.1

 6月8日(金)、山の上ホテル別館2Fにおいて、件(くだん)の会による第9回みなづき賞の贈賞式が行われた。受賞したのははドナルド・キーン氏、『ドナルド・キーン著作集第1巻 日本の文学』(新潮社)に対して。正賞は辻村史朗作品(般若心経の書軸)と副賞40万円。細谷喨々氏の実家のある山形から届いたサクランボの枝、氏は今年年末に聖路加国際病院を退職される前に、小児がんで亡くなった子どもたちの位牌を背に、四国八十八箇所の巡礼を満願されたとのことであった。黒田杏子氏もまた、現地で句会を開きながら西国、坂東、秩父百観音・四国八十八箇所の巡礼を20年の歳月をかけて満願されたということであった。

 受賞のキーン氏は新聞紙上などでご存知とおもうが、3.11以後に日本に帰化された。

 雅号は「鬼怒鳴門(キーン・ドナルド)」。三島由紀夫に「鬼院さま」と書かれたキーン氏は、「魅死魔幽鬼夫さま」と返したという。

 キーン氏は、「(被災者に)意識的に勇気を与えようとしたのではありません」「第二次大戦末期、上野駅で静かに順番を待つ人々をみて高見順が、この人たちと一緒に生きたい、一緒に死にたい、と日記に書いた。わたしも大震災で、同じ気持になった、私の心はすでに日本人です」と述べた。

 また、キーン氏は90歳、祝辞を述べた金子兜太氏よりわずかに年下、それをもって兜太氏はそれが私の自慢だと言って会場を沸かせた。

 件の会のメンバーは榎本好宏、櫂未知子、黒田杏子、西村和子、仁平勝、橋本榮治、星野高士、細谷喨々、山下知津子、横澤放川、今回は欠席の石田郷子各氏。

 星野高士氏は、第1回星野立子賞・星野立子新人賞を創設され、会場立ち話の折りに、本誌に次号1ぺージ広告の申し込みをいただいた。

件 ラベンダーvol.2

 

 会の途中ではあったが、隣に居られたふらんす堂山岡女史から、眞鍋呉夫氏の逝去の報がもたらされた。

 にわかには信じられなかった。というのも一ヶ月前くらいに眞鍋氏から『天馬漂泊』(幻戯書房)を恵まれたばかりだった。誤飲性肺炎とのことだった。いずれ偲ぶ会があるとのことであった。

 『天馬漂泊』は檀一雄生誕100年記念出版ということで、真鍋氏が加筆訂正を施して「文学界」(昭和54年5月)、「別冊文芸春秋」(昭和56年)、「群像」平成8年)の檀一雄、五味康祐などが描かれた小説。

 発行日は、本年、檀一雄の誕生日2月3日になっていた。

 ラベンダーに蝶↓

件 ラベンダーvol.3

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