2012年6月18日

小浜史都女『管玉』・・・

春りんどう↓(読者より)

春りんどう.JPG  

  副葬の管玉青しも虎落笛      史都女(しづじょ)

 この句の「管玉」は吉野ヶ里遺跡の副葬品のこと。

 著者「あとがき」に「二千年を越えてもなお、色褪せることのなき藍色の美しさ、磨けばもっと光るであろう」と記しているが、この思いは自身への激励ともとれる。

 また跋の伊藤通明氏は、謙遜まじりに「私には、史都女さんほどの写生力はない」とも記している。

 その史都女氏は、西本一都門であり、通明氏の師・安住敦の親しい友人であったというから、平成十八年に「白桃」(伊藤通明主宰)に入会したのも浅からぬ縁ゆえなのかも知れない。

   馬鈴薯にむらさきの芽や春の地震

      母危篤

    眼で聞きて眼で応へゐる寒さかな

   花の闇その先もまた花の闇

   大根の穴大根より多かりし

   島閉ぢるかに冬耕の終りたる

   日ごと減りどつと減る春の鴨

   鬼打豆あてがはれたりそれを撒く

   酒の銘は「鍋島」蔵に木の芽張る

 本句集『管玉』は、著者の「『壺の口』『菊芽挿す』に続く第三句集であり、平成十七年から二十四年春までの作品を収めたもの」という。従って、「三月十一日」の前書を付した次揚句も収められている。

   蝙蝠の逃げ込んできし春の地震

 

 史都女氏を中心にして進められている吉野ヶ里全国俳句大会は、佐賀県最大の俳句大会になっているとのことである。

   小浜なる史都の女(むすめ)の管玉よ       恒行

 

時計草↓

6月中の花 芸大vol.4

時計草の実↓

6月中の花 芸大vol.5

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