2012年7月 8日

第3回田中裕明賞授賞式・・・・

第3回田中裕明賞授賞式vol.1

 7月8日(日)小石川後楽園・涵徳亭に於いて、第3回田中裕明賞の授賞式が行なわれた。

 林編集長代理として、出席させてもらった。

 取材なので、さしてのんびりもできなかったが(しかも、一言有りだったので)、

すでに生前の田中裕明を直接知る人もすくなくなり、そういう意味では、夫人の森賀まり氏、次女のあさき三女のいつみ両氏もすっかりいい娘さんになられて感慨は一入だった(裕明氏が亡くなったとき、いつみ氏は小学5年生だった。写真は関氏を囲んで、後右より森賀まり、三女、次女)。

次女・田中あさき氏は8月7日(火)~12日(日)、同時代ギャラリー(京都市中京区三条通り御幸町角1928ビル1F)で「水彩空想画展」を開催する(お近くの方は是非ご覧下さい)。

 裕明賞は第1回が髙柳克弘氏、昨年第2回が受賞者なし。そして、今回の第3回は関悦史『六十億本の回転する曲がつた捧』(邑書林)、田中裕明賞に相応しい句集だった。

 関氏は小社第11回俳句界評論賞を「天使としての空間ー田中裕明的媒介性についてー」で受賞し、第29回現代俳句評論賞佳作に「他界のない供犠ー三橋鷹女的迷宮についてー」が選ばれ、すでに若手の批評家としての筆力はとみに高く、加えて、そのマシンガンのような口舌は、若くしてすでに伝説になりつつあるほどだ。

 一言の挨拶で、小生はとっさの思いつきで、新陰流兵法の「截合(きりあい)口伝書」から柳生宗厳の「心は万境に随って転ず」を引用、関氏の作品は「言葉は万境に随って転ず」とすれば、関氏の作品世界をアナロジーできると、いい加減に述べてしまった。

 すでに著名となったいくつかの俳句は、

    金網に傘刺さりけり秋の暮      悦史

    人間に空爆のある雑煮かな

     ヘルパーと風呂より祖母を引き抜くなり

    年暮れてわが子のごとく祖母逝かしむ

    皿皿皿皿皿血皿皿皿皿

    ブルーシートも土嚢もたりぬ春夕立

    セシウムもその辺にある花見かな

    福島の子供の習字「げんし力」

    足尾・水俣・福島に山滴れる 

第3回田中裕明賞授賞式vol.2

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