2012年7月30日

蝸牛忌・・・

時計草とその実↓

時計草とその実vol.1

  本日、7月30日は蝸牛忌、昭和22年、幸田露伴が亡くなった日だ。

    弥生なり火なき炬燵もあつくるし    露伴

 少し調べたら、歌人の伊藤左千夫、さらに谷崎潤一郎、また、僕の世代では忘れることの出来ないべ平連の小田実が今日亡くなっていた。

    堤燈にさはりて消ゆる春の雪     潤一郎

    さびしさの極みに堪へて天地(あめつち)に寄する命をつくづくと思ふ   左千夫

 実は、大谷崎にまつわる思い出が少しある。

 僕はかつて京都に3年間住んだことがある。それも百万遍の十字路の近くだった。

もう42~3年は前のことだ。

 まだ市電も走っていた。百万遍からは歩いても近かったので、散歩がてらに哲学の道(まだ整備されていない)と法然院の四季、とりわけ紅葉は見事だったと記憶している。

 谷崎の墓は法然院にあり、当時は側の銀閣寺には行くが、法然院には訪れる人も少なかった。拝観料ももちろん無料。院の奥の墓地に大谷崎の墓があった。

地味な墓だったが、今思い出すと、墓石に「寂」と彫られていたように思う。

 

或る冬の日のこと、雪が降っていた。雪景色もまた見事だった。

その雪の中、墓の前にいたご婦人が松子夫人だった。

かの「細雪」のモデルで、三人目の最後の妻(有名な話しだが、谷崎は最初の妻を佐藤春夫に譲っている)である。

谷崎は松子にちなんで倚松庵としていた。

時計草の実vol.2

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コメント(1)

  

時計草に実が生るとは知りませんでした。教えて頂きありがとうございます。

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