2012年8月 1日

中里夏彦・山口東人両氏が来社・・・

中里夏彦・山口東人両氏vol.1

↑左より、山口東人氏、中里夏彦氏、林編集長、愚生。

 中里夏彦氏は福島双葉郡から、昨年3.11以後原発5キロ圏内からの避難で、現在まで、家族は埼玉県加須市の旧高校での避難所生活が続くなか、家族を残して単身郡山に住んで、復興に取り組んでいる。

 テレビ東京「ガイアの夜明け」が3月に放映されたので、ご存知の方がおられるかも知れないが、地元密着のお店を展開してきた(株)マツバヤの総務部部長(中里範一)でもある。

 

 縁は異なものというが、社団法人・公開経営指導協会の山口勝治(東人)氏と仕事上で3.11を切っ掛けにして付き合いが始まったという。 

 中里氏が埼玉の避難所に家族に会いに戻ってこられた期間を利用して、山口氏ともども、小社に挨拶に見えたのだ。中里氏には、震災直後に二度ほど、原稿を依頼ししている。現在、同人誌「鬣」に被災記を連載されている。

 生まれた家も、先祖からの土地からも避難して、現在はまったく帰宅のめども立っていないという。これまで、4回自宅に戻ったことがあるそうだが、そこにいるだけで、放射能の線量計のアラームがなりはじめるので、長時間は滞在不可能ということだった。

 帰るべき家も農地も現存しているにも関わらず、ベールがかかったように、その部分が見えないのだという。

 帰れないということだけで、これらを受け入れて、今後にどういうアイデンティティーをもてるのか、少なくとも、子どもの今後の展望も含めて、まだ、まったく分らない、しばらく時間がかかるでしょうと言っておられた。

 少なくとも、自分の後半生の時間では,帰還は無理だと思うが、残り少ない人生の親の世代のほうが切実ではないかともおっしゃっていた。中里氏の最近の「鬣」43号からの多行俳句作品・・・

     帰還不能(きくわんあたはず)

          帆(ほ)

         (ひ)に熟(う)れて

    眼裏(まなうら)に        夏彦

 

    帰還不能

       眠るは

    朝日(あした)

    起き上がるため         夏彦

 

 また、山口東人氏には、本名、勝治での著書『三井物産技師ー平野勇造小伝』(西田書店)がある。

東人氏は「塵風」の同人でもある。第4号から・・・

   しばらくは冬の蝿飛ぶ社長室

   鶏頭の傾いて咲く官舎かな      東人

サルスべり↓

百日紅ほか7月芳林堂vol.2

| コメント(0)

コメントする