2012年8月22日

伊藤希眸氏来社・・・・

伊藤希眸氏来社vol.1

  伊藤希眸氏が午後、猛暑のなかを、近刊予定の句集『歳旦』の打ち合わせのために、担当スタッフTを訪ねてきて下さった。

 希眸氏は「京鹿子」同人で、すでに『希眸』『三猿』の二冊の句集をお持ちで、このたびの句集は第三句集にあたる。

 海道賞受賞作家の長い句歴にも関わらず、これまでの殻を打ち破って新境地を開くべく奮闘しておられる。

 今日のお話に、かつての鈴鹿野風呂時代の「京鹿子」の重鎮、名和三幹竹の風体のことや山口誓子の講演のことなど、興味深いお話をされて帰られた。

 今回の句集では豊田都峰氏の序文と帯には次の句が入る予定である。

      凍瀧の凍つる声きく瀧のまへ       希眸 

口語俳句フォーラムvol.2

 

 閑話休題・・・正津勉著『忘れられた俳人 河東碧梧桐』について・・・  

 2ヶ月ほど前の新著だが、本年の俳人伝としては出色と思われる。

 何しろ語りが熱い。

  「ひるがえって明治このかた、俳句史のみならず碧梧桐ほどに絶望的なまでに無理解にさらされた文学者はまたとない、と 

 いうまったく余人にはわからんない、ひどくわりない事情があることだ」と述べる。

 子規の志をもっとも忠実に貫いた碧梧桐。もし碧梧桐なくせば「自由律俳句の尾崎放哉、種田山頭火はいなかったろうし、そのつながりから同期のプロレタリア俳句の栗林一石路、橋本夢道もいなかったのでは、といっても誤りではない」と。

 最後部分では石川九楊の碧梧桐の書についての評文をもかかげている。「碧梧桐の書は、まさに近代に抜きん出た表現である。ということはすなわち、碧梧桐が残した俳句表現も近代文学史上に傑出した意味をもっているのだと、これは書の方から見て確実にいえるのである」と。

 けだし、これらの正しさは、これから証明されるのを待たれていると思う。

ご一読あれ!

口語俳句フォーラムvol.3

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