2012年9月 1日

今日は震災忌・・・

ザクロ↓

柘榴vol.1

  大正12(1923)年9月1日、午前11時58分相模湾西部を震源とするマグニチュード7.9の大地震に襲われた。

関東大震災だ。死者は10万人余、今では防災の日として、全国で様々な、訓練が行なわれている。

 本日の朝日新聞「花をひろう」で高橋睦郎氏は、

     古井戸の芯真暗に震災忌   美佐子

 の句をあげて「古井戸の句は、震災後の九月十六日、東京憲兵隊麹町分隊長甘粕正彦らが無政府主義者大杉栄・妻野枝・七歳の甥橘宗一を連行・絞首、死骸を古井戸に棄て埋めさせた忌まわしい記憶を思い出させる。ついでに大杉忌。栄忌の季語としての定立は現在もないようだ」と記している。大杉の享年は39。

 大杉栄はその以前、明治44年1月24日、幸徳秋水らの大逆事件によって12名が処刑されたことについて俳句を残している。

    春三月縊り残され花に舞ふ      栄

 大杉栄27歳のときである。もともとがデッチ上げの事件だから、大杉栄も普通なら投獄・処刑されるところだったのだが、幸運にも、大逆事件のときには、彼は獄中にいて難を逃れているのだ。それが「縊り残され」という措辞なのである。

 「美は乱調にあり、諧調は偽りである」と言ったのも大杉栄だ。瀬戸内寂聴は「美は乱調にあり」の書名で伊藤野枝を小説にした。

せっかくだから、睦郎氏の言にそそのかされて駄句を、

   大杉栄忌野枝もおさなし宗一も       恒行 

ともあれ、草間時彦の震災忌吟は、今年のような猛暑だったのかも知れない・・・

   震災忌今年は暑さ格別で        時彦 

柘榴vol.2

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