2012年12月27日

和辻哲郎の忌・・・

枯れ芭蕉vol.1

枯れ芭蕉↑

本日は、「古寺巡礼」や「風土」の和辻哲郎が亡くなった日だ。

1889年~1960年、享年71。

「古寺巡礼」に以下の記述がある。

 湯を享楽するのは東洋の風だと言われている。東洋でも熱い国では水に浴するがこれは同じ意味のものと認めてさしつかえない。西洋にももちろんこの風がないわけではないが、それはトルコ風呂の類で、東洋の風を輸入したものであろう。温泉なども、西洋のはおもに温泉を呑むのであって、日本のように浴して楽しむのではないらしい。シナの古い文芸では、浴泉の享楽が酒や女の享楽と結びつき、すこぶる感覚的に歌われているが、西洋にこんな文芸はあるかどうか。もっともローマでは入浴が盛んだった。私宅の浴室も公衆の浴場も、純粋に享楽のために造られたもので、特に公衆浴場はぜいたくの限りがつくしてあったらしい。大きい円天井の建物の中に、大理石を盛んに使って、冷水の池もあれば温湯の浴槽もある。脱衣室もあれば化粧室もある。すべてが美しい柱や彫刻や壁画で飾られている。そのなかで人々は泳いだり、温浴したり、蒸し風呂を取ったり、雑談にふけったり、その他いろいろの娯楽をやる。――しかしローマ人は出藍のほまれがあったというだけで、もともとこの風俗をギリシア人から学んだのである。ところがそのギリシア人も、家の中で風呂にはいるなどということは、東洋人から教わったのであった。しかも初めは戦争や運動のあとで、体の疲れを回復するために使ったに過ぎなかった。

 

ゆうるりと温泉・・などは極楽、極楽だろうなあ・・

 年の内無用の用のなくなりぬ      星野麥丘人

ともあれ、明日は仕事納めである・・・・。

しかし、最終の印刷所入稿前で今日の編集部は、年賀状など、全く書けていない。

枯れ芭蕉vol.2

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